さて、前回の『ジェイク・E・リー』に続いて第二弾は『ブルース・サラセーノ』です。
1971年アメリカ生まれ。両親共に音楽関係。
特にお父さんのアレックスはエフェクター制作などをしており、サラセーノもそれを愛用しつつ、プロモートみたいな事も。
デビューは16歳の時。この時代のテクニカル系ギタリストって、これくらいの年齢で掘り出されちゃいますよね。
元クリーム、ジャック・ブルースのメンバーとしてツアー参加という恐るべきデビューを飾ります。
10代にして、あのジャック・ブルースに認められる才能とはどれほどのものなのでしょう。
その後、3枚のソロ・アルバムをリリースしてミュージシャン界隈から非常に高い評価を得ます。
私が一番好きなアルバムは『Plaid』です。一時プレミアム価格で5,000円超えていましたが、今は輸入盤が安く入手できるようなので、ぜひぜひ。お父さんの作ったアンプとペダルの音も特徴的でいい感じです。
何かで「速弾きは得意じゃない」みたいな発言を読んだことがありますが、誰と比べてそう言っていたのか気になります。
上記の教則では、座りながらもクラッシック・ギターと同じように左足にボディを乗っけてます。で、右足は四分じゃなくて八分でリズムを刻んでいるという、一瞬貧乏揺すりにも見える細かいビートの取り方。というのも只者ではありません。
プレイスタイルは…超絶テクももちろんなのですが、トーンのコントロールやタイム感に特長があります。
かっちりしたスタジオ系スタイルが基本になっていますが、ブルージーなトーンや音の長短コントロールがエモーショナル。
「完璧な正確さにを礎に、エモーショナルな味付けをする」というのが私の解釈です。
いわゆるミュージシャンズ・ミュージシャンに属します。映像資料が少なすぎますね……
一般的には知られてないけれど、一般的に知られているミュージシャンからは知られているというミュージシャンです。
最もポピュラーに露出されていたのはリッチー・コッツェン脱退後の『POISON』での活動でしょう。
ギター・ソロ聴くだけで、誰もがサラセーノだ!とわかると思います(聴いたことがあれば)。
現在の活動は彼のサイトに詳細が載っております。音が出るのでご注意くださいませ。
手放してしまいましたが、昔YAMAHAのサラセーノモデルを愛用していた時期があります。
リバース・ヘッド、メイプル指板、フロイドローズ、ハイフレットがスキャロップでとても良い感じでした。
リア・ハムはJBに換装してしまいましたが。
次回は誰にしよう……