ギターの想い出 その2

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2週間の喫茶店アルバイトを終え、現金手渡しで給与を受け取る。

その足で静岡市街にある楽器店に向かった。
すみや楽器というスタジオも備えた大きめの店舗だ。
当時、レジ前には電気グルーヴのデモ・テープが販売されていた。

楽器店の中にはお年玉で楽器を求める同年代の少年たちが数多くいた。

実は私はバイト帰りに何度もこの店に通って下見をしていた。
すなわち、購入するギターの候補は大体決まっていたのだ。

Fernandesストラトタイプのギターセット。
ネック裏まで真っ赤に塗装されていて、子供心にも少々やり過ぎな感じはしたが、
時給570円の高校生が買うことの出来る価格レンジなどたかがしれていた。
選択の余地は色ぐらいだ。といっても、赤か黒かの2択でサンバーストすらない。

試奏はせずに、代金を払ってセットを受け取る。もちろんなにひとつ弾けないからだ。
ギターを担いでいるのが誇らしく、颯爽とマクドナルドに寄り道をした。
ギターが見えるように座った席の通路側に、わざとらしく置いてフィレオフィッシュを食べた。

ギター本体、ぺらぺらのソフトケース、5Wのミニアンプ、シールド、替え弦、ピック3枚のセット、ストラップ。で占めて29,800円。ピックアップ配列はシングル・シングル・ハム。

ソリッドなエレキは重量があり、硬さもあった。
故に鉄でできていると思っていたが、買った当日に早速パイプベッドにギターをぶつけ、
塗装が一部はげて木目が覗いたので、木で出来ていることを知った。

つづく