NovelJam2018回顧録⑨『得られたもの』

去年に引き続いて参加となったNovelJam2018についての回顧録その9となります。

そもそもなぜこのイベントに参加したのか。
みなさま各自理由があると思うのですが、おそらくほぼ全員「チャレンジによって成長したい」and「今の自分を試したい」だと思います。
わたしもそうです。
限りあるリソースのなか、どうせ同じ時間を過ごすなら有効に使いたい。
NovelJamは絶好の機会かと思いました。

いつ、どんなことに遭っても最適解で対応できる能力が欲しいです。
自分の力で自身にかかわるひとたちを幸せに(楽しく・気持ちよく)できればなあと思っています。
できているかというと、まだ全然足りていません。
もっといろんなことに触れ、顕していかねばと強く感じています。
巧拙も大事ですが、なにごとにも挑むことが必要かと思っています。
NovelJamは出会いの場でもあります。
宇宙飛行士なみにキュレーションされまくった魑魅魍魎(良い意味で)と強制的にエンカウントできます。
もうここにいる時点で、そのひとたちが大好きです。宇宙飛行士も大好きです。
このわけわからんイベントを企画・成立させているという、わけわからん衝動を持っている運営さん・関係各位も大好きです。

そして触れてみると(会話がなくとも作品を読み解くと)、やはり自分の感覚は正しいのだなあ、と満足しました。

今回の著者さん16名をアナライズすると
「自分が一番うまい」
「自分にとって自分が一番うまい、と思いたい、けれど、ちがうかもしれない」
という、エゴと葛藤が見て取れました(前者・後者の同居が半数以上)。
が、いずれにせよ、自分の衝動を表現したいという気持ちは人類最強にあるなー、と実感しました。
これだけでも超面白かったです。
評価軸はTPOで大きく分かれるし(他人の評価だし)、この場・この時・このシチュエーションでの評価だけでは測れないものです。
が、やっぱり評価があるイベントなので前述の『いつ、どんなことに遭っても最適解で対応できる能力』を磨くのが正しいのかもしれません(自分に言ってます)

んで、今回も参加してよかったです。
著者でいきたかったところですが、振り返るとデザイナでよかったと思っています。
あらたなチャレンジもできたし、いろんなひとの反応(レスポンス)が得られて、自身にも向き合えました。

前述しておりますが、『ぼくにく』の表紙絵について、著者の金巻さんに「すごくいい」と評されました。

リップサービスと思っていましたが、会期中になんどもリフレインいただいたので、これはホントなんだなあと感じました。
参加した意義がありました。
尊敬する著名人にも反応いただき、やっぱ挑戦って大事だなと再確認できて感無量です。

杉浦さんに『ツイハイ』の表紙をお褒めいただきました
正直言って、はじめは褒め殺しかな? とか思っていましたが(すみません)、前後のポストや文脈を鑑みるに、本気で言ってくれているんだなあ、と感じ、とてもうれしかったです。
ありがとうございます。
杉浦さんは文章もロジカルかつ、どこか熱を載せて顕しているので小説描いてほしいなと思いました。
別にゴマをするわけではないのですが、杉浦さんの描いた『ひつじときいろい消しゴム』の表紙、すごくよかったです。
プレゼンで書影をみたときに、ためいきが出ました。

今回、手練れのデザイナさんが集結していたので、デザインの勉強になるだろうと思っていましたが、やはりそうでした。
事前に想定していた以上に高品質な表紙14作品分(自分の2点除く)に触れ、とても刺激になりました。
どれもすばらしい出来で、刺激を受けました。すべてに、研ぎ澄まされた熱量も感じました。

そんな中、本イベントの意向に最もレスポンスできているな、と感じたのが波野さんの『バカとバカンス』の表紙絵です。
挑戦(挑発)的かつ、内容をダイレクトに想起させる配置。やりやがったな、と思いました。
生半可なセンス・胆力では、この発想と実行はできません。
内容も優秀賞にふさわしい面白さでした。

さて、著者としてのアウトプットですが、超ギリギリで裏NovelJamに投稿しました
年末ぐらいから体調を崩していて、NovelJam2018”など”でとどめを刺されつつ描きました(現在は復調)
ご高覧いただけますと幸いです。
(病臥で執筆って文豪っぽいな、と思いましたが、やっぱ健康が一番です)

※ 去年の回顧録はKindleなどで無料配信中ですので、ご参考までにご覧ください。

⇒ 『NovelJam2017 回顧録』

つづくかも